歌詞解説「Goofy Is Sleeping In A Red Bed」ー頻出構文「not〜but〜」
まだ6月中旬だというのに、この暑さは何なのでしょうか。。
「大人が少し肌寒いくらいの温度が、赤ちゃんの適温」らしいので、今年初めてのクーラーを入れました。電気代が激上がりしそうだ…(´・ω・`)
---
本日も、DWEの歌詞解説を行っていきたいと思います。 DWEには、重複を除いても150曲以上の曲が含まれています。これらの歌詞を読むと、ストーリーに沿いながらも、きちんと基本の文法・構文が取り入れられていることに気づきます。つまり、楽しみながら歌を歌っているうちに、自然と正しい英語を身につけられるような構造となっているのです。
今日取り上げる曲は、Book2の6曲目である『Goofy Is Sleeping In A Red Bed』です。曲中としては初登場のGoofy。この「goofy」には「おっちょこちょいの、間抜けな、天然ボケな」という意味があり、「goofy smile」は「間の抜けた笑顔」と訳されます。Book3の料理シーンを見れば一目瞭然ですが、Goofyにピッタリですね。
(1)押韻で心地よく色を覚える
Goofy is sleeping in a red bed.
Clarabelle's eating green beans.
Daisy is wearing blue shoes.
歌の中だと複数形になるため少し分かりづらいですが、それぞれの色に合わせた韻を踏んだものが選ばれています。芸が細かいですね。
(2)「not〜but〜」構文をマスター
Not yellow, Not blue, Not green, But red!
「not A but B」は「AでなくB」という意味を持つ表現です。上の歌詞では「黄色でもなく、青色でもなく、緑色でもなく、赤色だ!」となります。
このnotの後ろとbutの後ろには、原則、同じ形のものが入ります。一般的には、次のように名詞が入りますが…
I don't want to play baseball but soccer.
(私は野球はしたくないが、サッカーはしたい。)
名詞以外のものが入ることもあります。下は、節を入れたバージョンです。
I like him, not because he is handsome, but because he is smart.
(私が彼を好きなのは、彼がハンサムだからではなく、彼が賢明だからだ。)
こちらは少し難しいですが、句が入ったバージョンです。
Try not to become a man of success but rather to become a man of value.
(成功者になろうとするのではなく、むしろ価値ある人間になろうとせよ。
この文章は、アインシュタインが遺したものです。「a man of 〜」で「〜な人」という意味を持ちます。たとえば「a man of ability 」であれば「有能な人」、「a man of his word」は「約束を守る人」となります。
---
「not〜not〜not〜 but」の流れが、モーニング娘。による『サマーナイトタウン』の歌詞「大キライ 大キライ 大キライ 大スキ Ah!」を彷彿とさせますね(多分違う)。
---
英語解説の際、私は以下の書籍を参考にしています。
500円という破格の値段にもかかわらず、英文法のエッセンスが詰め込まれている名作です。Kindle Unlimitedを利用されている方は、無料で参照することも可能です。ぜひお手元に置かれることをお勧めします。
それではまた次回。