令和っ子、世界にはばたけ!

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歌詞解説『The ABC Song』ー韻を踏んでるって知ってた?

そろそろ生後6ヶ月になる我が家の娘ちゃん。ついに離乳食をはじめました。

10倍がゆを口に入れてみるものの……「何やこれ」という顔で「べ〜〜」と舌で押し出してきます。まぁ、大人が食べてもあまり美味しくないもんね。仕方ないよねー。そのうち、果汁のような甘いものも食べさせてあげよう。

  


 さて、今日の歌詞解説は、みんなご存知The ABC Song』です。AからZを単純に読み下す曲、解説することなんてないのでは、と思うかもしれませんが、意外と奥が深いんですよ、この曲。早速紹介していきたいと思います。

 

 

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(1)実は韻を踏んでいる

A, B, C, D, E, F, G

H, I, J, K, L, M, N, O, P

Q, R, S, T, U, V

W, X, Y, and Z.

Now I've sung the ABC.

Won't you come and sing with me? 

The ABC Song』は6つのフレーズからできているのですが、なんとその語尾は全て

[iː]で終わっているのです。気づかへんかったわー。

 ・G[dʒíː]/P[píː]/V[víː]/Z[zíː]/C[síː]/me[míː]

日本だとVは「ヴイ」、Zは「ゼット」と呼びがちなのであまり意識されませんが、こういった細やかな配慮がなされていたんですね。そもそも私が小さい頃に聴いた『The ABC Song』は

A, B, C, D, E, F, G

H, I, J, K, L, M, N

O, P, Q, R, S, T, U

V, W, X, Y, and Z.

 

という区切りだったんですよね。地域によっても違いそう。アンケート取ると面白そう。「ABCの歌」の英語版wikipediaを見ても様々なバージョンがあるようで、やはり世界中で歌われている曲は奥が深いですね。『The ABC Song』の1曲前の『What's In Your Basket?』も同様に押韻を効果的に使った曲なので要チェックです。

 

ptolemy-chan.hatenablog.com

(2)早くも現在完了形が登場

Now I've sung the ABC.

 DWE4曲目にして早くも現在完了形が登場です。レベル高い…。とはいえ、ネイティブは日本人が中学校で教わるように、「現在形とは…過去形とは…現在進行形とは…」のように順番に習うわけではありませんからね。当然といえば当然。必要な時に自然と使って覚えていくーー。我が子もそうやって英語を身につけていってほしいと思います。

さて、「Now I've sung the ABC.」は、現在完了形と過去形のニュアンスの違いを理解するのにピッタリなフレーズだと思います。

 現在完了形はその名の通り、過去から続いてきた行動が現在で完了した状態を表します。そのため、

 ・Now I've sung the ABC.(今、ABCの歌を歌いました)」

と、Nowが使えるのです。

一方で、過去形は、現在とは繋がっていないある過去の一点での行動を表します。そのため、今を表す「Now」は基本的には使えません。混同しやすいのですが、「just now」は現在より少し前を表すので、逆に現在完了形では使えず、過去形でしか使えません。

 ・I sang the ABC just now.(私はちょうど今、ABCの歌を歌いました)

日本語に訳すとどちらも「歌いました」になりますが、そこに込められた時間の流れは全く異なるのですね。

(3)勧誘表現「Won't you〜」

Won't you come and sing with me?

Won’tとは「will not」の略です。助動詞willには「○○をしたい」という「意思」の意味があります。この「will」を否定の表現にすることで、「嫌ならいいですが~しませんか?」と婉曲に勧誘することができます。

 勧誘表現といえば、やはり「Let’s」でしょう。しかしそれだけだとワンパターン。他の勧誘表現も一緒に覚えましょう。

  • Why don’t we〜?
  • Would you like to〜?
  • Shall we〜?
  • What do you say?

などが主な表現です。

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 英語解説の際、私は以下の書籍を参考にしています。

MAGICAL 実用英文法

MAGICAL 実用英文法

 

 500円という破格の値段にもかかわらず、英文法のエッセンスが詰め込まれている名作です。Kindle Unlimitedを利用されている方は、無料で参照することも可能です。ぜひお手元に置かれることをお勧めします。

 

それではまた次回。